- お風呂の温度を巡って家族でケンカになってしまう
- お風呂の適温って何度なの?
- 身体に負担のない湯温は何度?
こんな疑問に答えます。
というのも、私が入浴検定から学んだ『身体に負担がなく、疲れを取ることができ、なおかつ深部体温をアップできるお風呂温度』を実践して納得した湯温のご紹介だからです。
お風呂の温度を巡って家族で意見が合わない!不満が溜まっているという方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
お風呂の温度でケンカになる家族が続出
一日の疲れを取るお風呂。
実は、毎日お風呂に入る習慣があるのは日本のみと言われています。
それほど、お風呂は日本人にとっては切っても切り離せないものですよね。
こんな声が聞こえてきそうですね。
家族で順番にお風呂に入るとき、
ぬるくて追い炊きをしたり熱すぎるからと一番最後に入ったりと、お風呂温度で意見が分かれるというのは『お風呂のあるある』ではないでしょうか。
SNSでもこんな声が上がっています。
昨日の夜にお父さんとケンカをしました😅
お父さんがお風呂の温度がぬるいとかで揉めました😫
誰か優しい言葉をかけて下さいね🙇— 晴ちゃん (@70bf423bd661432) December 11, 2020
お風呂の温度で親とケンカしました(´;ω;`)
— けー (@kei_Mitsu0607) August 25, 2019
さっきお姉ちゃんとお風呂の温度でもめて、お母さんとお風呂をためる量でケンカした…
— 琥珀@垢移動完了です (@syuwaaaaa_me) November 14, 2013
どうやら、湯温を巡ってケンカが勃発することもあるようですね。
けれども、それは当然のこと。
冒頭でもお話ししましたが、日本人にとってお風呂は
- 一日の疲れを取る
- リラックスする
ものなので、誰もが譲れないのです。
家族で入りたいお風呂の温度が違う理由
では、なぜ快適と思えるお風呂の温度が人によって違うのでしょうか。
それには納得できる理由がありました。
大人と子どもでは同じ温度でも感じ方が違う!?
実は、年齢によって熱いと感じるお湯の温度は違います。
わかりやすいのは、大人と幼児。
不感温度=人が熱さを感じる温度
この不感温度が大人と幼児では大きく違います。
具体的には
大人=36℃~37℃
幼児=36℃よりももっと低い温度
たとえば、大人が気持ちいいと感じる湯温42℃は子どもにとっては熱すぎるということ。
肩までしっかり浸かって100まで数えたら上がっていいよ、というのは酷な話なのです。
しかも、この不感温度は高齢になればなるほど高くなるのだとか。
だから、おじいちゃんは43℃設定、お父さんは41℃設定、娘ちゃんは38℃設定。
これは、当然のことなのですね。
お風呂上りの立ちくらみは危険信号
さて、ここからは家族全員が納得するお風呂の適温について深掘りしていきますね。
まずは、お風呂の適温を知るには知っておかなければならないことが一つあります。
それは、
熱すぎるお風呂は体への負担が大きく場合によっては命に係わるほどの問題
ということです。
昨年の冬、勢いよくお風呂から上がり脱衣所で着替えていると突然の立ちくらみと呼吸困難が襲ってきました。
とりあえずバスタオルを巻きそのまま床に倒れ込んでしまいました…
心臓が飛び出すのではないかと思うほどの心拍数。
遠のく意識。
そのまま10分が経過。
だんだんと呼吸が整い眩暈もおさまりやっとのことで起き上がれました。
初めての経験で戸惑うばかり。
しかし、実はこれ、命に関わるほど危険なこと。
いわゆる、ヒートショックです。
【ヒートショックとは】
急激な温度変化によって血管が収縮または拡張して血圧が上昇または下降する現象。
つまり、血圧がジェットコースターのように急激に上がったり下がったりする現象のことです。
私の場合は、温まった身体で寒い脱衣所にいきなり出てしまったため、血管が収縮して血圧が急激に上昇してしまったということ。
血流に負けて血管が破れてしまえば命も危ないところでした。
さらに、ヒートショックは湯に入るときにも起きやすい。
もう想像できますね。
冷えた身体で熱い湯に入る
つまり、これもまた血管が収縮して血圧が上昇します。
そして、察しの通り、湯温が高ければ高いほどヒートショックは起きやすいということですね。
その上、年齢が高ければ高いほど血管は弾力がなく硬くなっています。
硬い血管はしなりがなく血液の圧力で破れてしまう危険が高くなります。
要するに、高すぎる湯温は身体によくないどころか命の危険が潜んでいるということです。
身体の温まり方のメカニズムは42℃を境に180°違う
熱すぎる湯温は命の危険さえあることをお話しました。
では、身体に負担のない湯温は何度くらいなのでしょうか?
それを知るにはまず『湯温42℃の法則』を知りましょう。
結論からお話しすると、湯温42℃は自律神経の切り替え温度のことです。
【自律神経とは】
身体の機能を管理する神経で無意識に発動するもの。交感神経と副交感神経があります。
交感神経が優位になると血管が収縮して血圧が上昇し心拍数も上がります。逆に副交感神経が優位になると血管が拡張して血圧が下がりリラックスします。
そして、湯温42℃以上では交感神経が優位に、それより低い湯温では副交感神経が優位になります。
ということを踏まえて、身体に負担のない湯温は何度なのか?と考えてみましょう。
もうおわかりですね。
当然、ぬるめの湯のほうが安全、快適にお風呂に入ることができるということです。
物足りないくらいのぬるま湯40℃が正解
ぬるめの湯が安全、なおかつ快適に入れる温度ということがわかりました。
それは副交感神経が優位になるからでしたね。
こちらに副交感神経の働きを発揮する入浴法をまとめました ↓↓↓
副交感神経刺激法
①38℃のぬる湯(寒く感じる場合は40℃ぐらいまでOK)
②時間は15分ほど
③肩までの全身浴
出典:お風呂の「正しい入り方」,著者名 早坂信哉・古谷暢基
さらに、40℃のお湯に10~15分入ることで体温が1℃上がることがわかっています。
ぬる湯に入ると血管が拡張するので血流がアップして熱を全身に運ぶことができるからです。
つまり、40℃の湯温で十分体を温めることができるということですね。
身体を温める入浴法についてはこちらで詳しく解説していますので興味のある方はどうぞ読んでみてください→【入浴税バースの口コミ】38℃の湯にたった10分浸かるだけで熟睡が手に入る
結論、
- 大人から子どもまで家族みんなが快適に入れる
- 急激な血圧上昇下降がない
- 心拍数が上がりすぎない
- リラックスできる
- 芯から身体が温まる
これらを満たす湯温は、ずばり40℃が正解ということです。
まとめ:お風呂温度を巡って家族でケンカ!?体が芯から温まるお風呂温度の正解を解説
今回は、お風呂の適温は何度?という疑問にお答えする記事を書きました。
最後にもう一度まとめておきましょう。
湯温42℃以上では交感神経が優位になります。それより低い温度では副交感神経が優位に。
そして、急激な血圧や心拍数の上昇を起こさず安全に入浴できるのは副交感神経が優位であるときでしたね。
さらに、ぬるめの湯に10~15分浸かることで深部体温は1℃アップするということでした。
つまり、家族全員が快適に、かつ安全に入浴できる温度は40℃、時間は10~15分ということです。
ぜひいろいろ試して、快適なお風呂ライフを楽しんでください。
それでは今回はこの辺で、りかままでした。