- 義母との同居がしんどい
- 義母の物の多さや物音にイライラする
- 義母と同居するかしないかで迷っている
こんなことで悩んでいませんか。
でも大丈夫。
この記事で書いた心得を実践してもらえば同居が楽になるはず。
なぜなら、同居6年目を迎えるHSP気質を持った私が学んだ方法だからです。
記事の内容
- HSPの私が義母と同居してしんどいこと
- HSP(繊細さん)が義母と同居するための心得
- 同居の絶対条件
同居のコツを知れば快適な毎日を過ごせるようになります。
※同居のコツを今すぐ知りたい方は、「HSP(繊細さん)が義母と同居するための心得」へ進んでください。
私が義母と同居に至った経緯
私が結婚したのが2010年。
30代前半のことです。
お相手は私より3歳年上で長男、義母と同居していました。
義父はすでに他界。
結婚当初は義母の家から車で15分のところへ2人で住んでいました。
それから5年が経過。
そろそろ家でも建てようか。
私の提案で家を建てることになりました。
▼そこで問題となったのが以下のことです。
- どこに家を建てるか
- 資金計画はどうするか
- 義母はどうするか
同じ時期に義母がこんなことを口にするようになりました。
『あなたたちはこの家には帰ってこないの?』
『家の屋根の一部が台風で飛びそうで近所から苦情がきてるのよ』
悩みましたが私が下した決断は、
『一緒に住んだほうがいいよね、たぶん』
決断の背景にあったのは、
- 長男である
- 義母を一人にさせてはいけない
- 壊れそうな家に住み続けることはできないよね
こういう思いでした。
HSPだと気づいていなかったことが落とし穴
同居をする前には私自身HSPだとは気づいていませんでした。
これが大きな落とし穴。
思い返せば私にはこんな特徴があったのです。
私の特徴
- 人と長時間一緒にいることが辛い
- 人の輪に入れない
- いつもがんばって話を合わせている
- 大きな音が苦手
- 言動に敏感に反応してしまう(良いことも悪いことも)
- もめごとがとにかく苦手
- 自分の気持ちを優先できない
こんなHSP気質を持っている私が同居だなんて、どう考えても無理ですよね(笑)
しかも、義母は「世界の中心で愛を叫ぶ」ような人。
つまり、自分中心に世界は回っている人だったのです。
自分がHSPだと知ったのは新築から2年後のことです。
HSPの私が義母と同居してしんどいこと
HSPの私にとって同居初日から『しんどい』『勘弁して』と思うことがありました。
ここでは私の『しんどい』を刺激別に3つご紹介します。
聴覚刺激(テレビの音、義母の声)
昔から大きな音が苦手でした。
映画館の衝撃音、運動会のスターターピストルの音、お皿を落として割った音など。
心臓がバクバク鳴り、しばらく平常心が保てなくなるのです。
そんな私にとって苦痛だったことの一つ目は『大音量のテレビ』。
2階にいても1階の義母の部屋で見ている番組の内容がわかるほどの大音量でした。
娘と遊んでいても、主人と話していても、何をしていても義母のテレビの音が気になって仕方ありません。
苦痛の二つ目は『義母の話し声』。
3件隣からも義母の声が聞こえると説明したらわかってもらえますか?
昔から声が大きいことで近所でも有名だったそうです。
特にしんどかったのは『義母の電話中の声』。
いつもの倍以上の声の大きさです。
感じ取りすぎるほど感じ取ってしまう私は、部屋にこもってイヤホンでYouTubeを見ることでなんとか乗り切っていました。
嗅覚刺激(献立のにおい)
HSPの人は『におい』にとても敏感です。
『あっ、明日雨が降る』
『秋のにおいがするようになってきた』
と聞いて『わかる!わかる!』と思う人も多いのではないでしょうか。
これを踏まえたうえで、『義母の料理の味付けが濃い』ことは私の神経を刺激しました。
夕方になると家中に醤油と出汁のにおいが漂います。
においがきつすぎて気分が悪くなってしまうのです。
しかも、毎日のことです。
視覚刺激(物の多さ、水回り)
家に物が多くあると視覚からの刺激が多すぎて疲れてしまいます。
なぜなら、HSPの人は人よりも情報を多くキャッチしてしまうからです。
新築への引越しの日。
家に物を運び入れた義母は突然階段下に壺を並べ始めたのです。
数にして30個ほど。
うそでしょ。えっ、飾るの?
と思いました。
私にとって壺は床の間に1つ飾って愛でるもの。
ところが、義母にとって壺はすべて出して飾るものでした。
気づいてみると、見渡す限り物、物、物です。
あまりの情報の多さにイライラが募ります。自分の感情を処理できなくなってしまい部屋に退散しました。
キッチンや洗面所などの水回りが汚れているのもストレスが溜まるポイントです。
水の飛び散り、シンクに残った食材、洗い残しの食器など…
HSP(繊細さん)が義母と同居するための心得
義母と同居から5年が経ちました。
気分が落ち込んだり、イライラが募ったり、もうダメだと投げだしそうになったりといろいろありましたが、今も同居継続中です。
ここでは、私が経験から得た『義母と同居するための心得』をご紹介します。
同居のルールを決めておく
同居のルールは同居する前に必ず決めておきましょう。
ポイントは、『同居する前』というところです。
その理由は、同居してからしんどいことや辛いことがあってもHSPの人は我慢してしまうからです。
それは、自分の気持ちより人の気持ちを優先させてしまうのがHSP気質の人だから。
そんなことありません。
他の人よりも我慢強いことは確かです。
しかし、キャパシティを超えたときHSP気質の人は突然殻に閉じこもってしまいます。
我慢が限界にきたとき
- 急に怒り出す
- 心を閉ざす
- 逃げ出してしまう
周りからは突然のことのように思われますが、実は突然のことではありません。
ですから、同居前にルール決めをしておくことは必要です。
HSPでない義母には理解してもらえないことを知る
HSPは病気ではありません。
持って生まれた気質です。
でも残念ながら、どんなに説明してもわかってもらえない人にはわかってもらえません。
こうして傷つき続けるHSPさんは結構多いと思います。
私の場合は、両親に理解してもらうことができませんでした。
- 『考えすぎよ』
- 『しつこいよ』
- 『いつまで悩んでも仕方ないでしょ』
- 『神経質ね』
そう言われてきました。
血がつながっているからといってわかってもらえるとは限らないのです。
両親とは仲良しですよ。
嫌いと思ったことは一度もありません。
話が脱線してしまいましたが、そういうわけで当然義母には理解してもらえません。
そのことを知っておくだけでも楽になれます。
素直な感情に向き合う
HSPの人は自分を犠牲にしてでも相手の気持ちを優先してしまいます。
なぜなら、自尊心が低い傾向にあるからです。
これが日常になるとこんなことさえわからなくなります。
- 自分の本当の気持ち
- 自分の感情
- 自分のやりたいこと
- 自分にとって不快に思うこと
- 本当の自分
そうならないための対策は、意識的に素直な感情を言葉にすることです。
『お義母さん料理をするときは換気扇を回してください』
『水を散らさないように使っていただけるとありがたいです』
確かに、そう簡単なことではありません。
- こう言ったら相手はどう思うかな?
- 嫌な気がするかな?
- 言い方はこれでいいだろうか?
というのが気になって言葉を発する勇気が出ないのです。
そんなときにはHSPに理解を示してくれる人に話すだけでもOKです。
まずは自分の素直な感情を外に出すことをはじめてみてください。
あなたの限界を伝えておく
『ここまではできますが、ここからはできません』と限界を伝えておくことです。
これは相手のためでもあり、自分のためでもあります。
ボーダーラインを決めておかないと頑張りすぎてしまうからです。
たとえば私の場合はこんなこと。
- 来客してもらってもいいけど2時間で帰ってほしい
- リビングで仕事をしてもらってもいいけど、夕方までには片付けてほしい
- 買い物を代わりにしてきてあげてもいいけど、毎日は無理
- 用事はしてあげてもいいけど、急に言われるのは無理
聞く人によってはわがままに感じ、不愉快かもしれません。
でも、同居を続けるためにHSPさんには必要なことなのです。
自分時間を持つ
自分だけの空間で、自分だけの時間を持ってみてください。
それはたった10分でもOKです。
少し話は脱線しますが、私は昔疲れを感じたら睡眠を取っていました。
寝れば体も心も元気になると思っていたからです。
ですが、寝起きの気分が最悪なことも多い、ときには悪い夢を見てしまうことに気づいたんです。
睡眠では解決できないことを知ります。
あるとき『もうしんどい』と思い、部屋に閉じこもったことがあります。
時間にして30分くらいだったでしょうか。
何かをするわけでもなく、ただ部屋でじっとしていたのです。
すると次第に深く呼吸ができるようになって、少し気持ちが落ち着いたのです。
それ以来『疲れたな』『義母の声を聞きたくないな』『しんどいな』と思ったときは、誰もいない部屋に退散します。
本を読んだり、クラシックを聴いたり、娘の小さい頃の写真を見かえしたり…
私みたいに何かをしてもいいし、何もしなくてもいい。
大切なことは、少しの時間情報をシャットアウトすることです!
これだけは同居の絶対条件
あなたの理解者がいることが同居の絶対条件です。
パートナーに理解してもらう
同居前に確かめておいてほしいことは『パートナーはあなたを理解してくれているか』『パートナーはあなたを理解してくれようとしているか』ということです。
パートナーの理解がなければ、HSPの人にとって同居は難しい。
たとえば、私の疲れを察して
- 子どもをお風呂に入れてくれる
- 洗濯物を取り込んでくれる
- 今日は一緒に晩ごはんの支度しようかと声をかけてくれる
- 一杯のお茶をいれてくれる
こういう気づかいや思いやりを持ってくれるパートナーがいれば同居はできます。
『完全に理解されなくてもいい、理解しようとしてくれること』
これがHSPさんにとっては心強いのです。
まとめ:HSさんが義母と同居する心得『しんどい、辛いからの解放』
今回は、HSPさんが義母と同居する心得をご紹介しました。
最後にもう一度おさらいしておきましょう。
HSP(繊細さん)が義母と同居するための心得
- 同居前に同居ルールを決めておく
- HSPでない義母には理解してもらえないことを知る
- 素直な感情に向き合う
- あなたの限界を伝えておく
- 自分時間を持つ
同居の絶対条件
- パートナーに理解してもらう
- パートナーが理解してくれようとしている
もう絶対ムリ!しんどすぎる!生きた心地がしない!
そう思っていた私も同居6年目を迎えます。
まったく苦痛がなくなったわけではありませんが、ここに書いた心得を実践していくことでずいぶん楽になれました。
それでは今回はこの辺で、りかままでした。