- 出勤したらなぜか上司の機嫌が悪い
- 事務所の空気がピリピリしている
- 上司に八つ当たりされる
機嫌の悪い上司に振り回されてメンタルが持たないと悩んでいませんか。
この記事で紹介していることを意識すると、上司の機嫌の悪さに振り回されなくなります。
なぜなら、私が実際に経験して得た方法だからです。
この記事では、以下のことを書いています。
- 急に機嫌が悪くなる上司の特徴
- 上司の機嫌が悪いときにやってはいけないこと
- 上司の機嫌が悪いときの具体的な対応
記事に書いてあることを実践すれば、機嫌の悪い上司にも上手に対応できるようになります。
ぜひ最後まで読み進めてください。
※上司の機嫌が悪いときの対応をいますぐに知りたい人は、「上司の機嫌が悪いときの5つの対応」へ進んでください。
急に機嫌が悪くなる上司ってどんな人
急に機嫌が悪くなる上司には共通の特徴があります。
ここではその特徴を3つご紹介します。あなたの上司に一つは当てはまりませんか。
自分の思い通りにならないと気が済まない人
急に機嫌が悪くなる上司の特徴一つ目は、『自分の思い通りにならないと気が済まない人』です。
この特徴の人は、部下は皆自分と同じ考えで仕事をしていると思っています。
したがって、部下が自分の望む働きや動きをしなかったときに急に機嫌が悪くなってしまうのです。
私がブライダル業界で働いていたときのことです。
ブライダルの予約が多く忙しい時期でした。
その日は、私のお客様と先輩のお客様が同時刻に予約でした。それぞれ接客を始めたときはよかったのですが、30分後にもう一組先輩のお客様の予約が入っていました。
私の接客が済んでいれば対応できたのですが、あいにく接客中。
もちろん先輩も接客中なので誰も対応ができません。
結果的に先輩のお客様をお待たせすることに…
その日の先輩の機嫌がとてつもなく悪いのです。
原因は先輩のスケジューリングミスです。
当然私は悪くありませんが、「フォローできたでしょ」と責められているふうに感じ胃がキリキリとしていました。
このように自分の思い通りにならないと気が済まないという上司は、急に機嫌が悪くなる傾向があります。
自分のことで精一杯のキャパシティの狭い人
急に機嫌が悪くなる上司の特徴二つ目は、『キャパシティの狭い人』です。
キャパシティの狭い上司は、キャパシティを超えたとき急に機嫌が悪くなります。
本来上司の仕事というのはこういうものですよね。
- 部下に仕事を教える
- 部下に仕事を任す
- 部下の仕事の責任を取る
- 部署内全体に目を配る
このように、部下を教育する立場にあるのが上司です。
ところが、キャパシティの狭い人は部下に目を向けることができません。
自分のことで精一杯なのです。
これはどういうことかというと、自分ばかりにベクトルが向いていて全体を俯瞰できないということ。
つまり、『部下の仕事の出来不出来』『部下の能力』に関係なく、自分の仕事量がパンク状態になったとき、急に機嫌が悪くなってしまうのです。
世間体が気になる本当は弱い人
急に機嫌が悪くなる上司の特徴三つ目は、『世間体が気になる本当は弱い人』です。
周りの評価ばかりが気になって仕方ないという特徴があります。
実際にこんなことがありました。
学習塾での経験です。
その年は合格率が振るわず伸び悩んでいるときでした。
各地域の塾長が集まる機会があり、私の上司も参加することに。
集まりを終えて教室へ帰ってきた上司の機嫌が頭から湯気が出るほど悪かったのです。
こんな風に思いました。
ところが、後日その集まりに出ていた同僚に話を聞いてみると、教室の成績に関する話は一切なかったというのです。
つまり、こういうこと。
- 自分に対する周りの評価が下がったのではないか
- 周りは自分の悪い噂話をしているのではないか
事実かどうかわからないことをあれこれ考えた結果、機嫌が悪くなってしまったのです。
このように、周りの言葉に一喜一憂してしまう上司。
世間体ばかりが気になる本当は弱い上司は、少しでもダメ出し評価が耳に入ったり、ありもしないことを想像したりするだけで急に機嫌が悪くなってしまうのです。
上司の機嫌が悪いときにやってはいけないこと
上司の機嫌が悪いときにやってはいけないことがいくつかあります。
ここでは、私が実際にやってしまっていたことを4つご紹介します。
ビクビクする
ビクビクしてはいけません。
なぜなら、語弊があるかもしれませんが、上司に弱い者いじめの火がついてしまうからです。
同じように発言したり行動したりしているのになぜか上司の標的になってしまう人っていませんか。
上司の標的になってしまう人の共通点
- 物腰が柔らかい
- 自分の意見がない
- Noを言わない上司の顔色を常にうかがっているビクビクしている
こういう傾向が強い人は上司のパワハラの対象になってしまうことがあります。
ですから、自分が悪いわけでもないときはビクビクしてはいけません。
堂々としていることです。
絶対服従する
イエスマンになってはいけません。
機嫌が悪い上司をこれ以上逆なですることを避けようとするあまり、私はいつの間にかイエスマンになっていました。
上司が言っていることが正しいときはいいのですが、間違ったことを言っているにもかかわらずその言葉に従ってしまいました。
その結果、自分の意見がわからなくなってしまいました。
完全に自分を見失ったのです。
そのうえ、周りからの信頼も失ってしまいました。
『理不尽に不機嫌になる上司と同じだな』と捉えられてしまったのでしょう。
自分を見失うし、周りの同僚は離れていくし、孤独でした。
ですから、機嫌の悪い上司に絶対服従をしてはいけません。
機嫌をとる
機嫌の悪い上司の機嫌をとることも避けます。
なぜなら、上司を甘えさせるばかりだからです。
もう少しかみ砕いてお話しますね。
小学生をイメージしてみてください。
学校から帰ってきた子どもがなぜか機嫌が悪い。
ふくれっ面で戸をバタンと叩きつけるように閉める。
口もきいてくれない。
口を開いたと思ったら八つ当たりされる。
見かねたお母さんが、『アイスクリーム買いに行く?』『欲しいって言っていたプラモデル買いに行こうか』と甘い言葉をかけます。
もちろん、子どもの機嫌は直ります。
こんなことが習慣になったらどうでしょうか。
一方的に子どもの機嫌が悪いだけなのに子どもの思い通りになってしまうのです。
子どもを甘やかすばかりです。
これは機嫌が悪い上司でも同じことですね。
ですから、機嫌の悪い上司の機嫌をとろうとしてはいけません。
自分のせいかもと自分を責める
上司の機嫌が悪いのは自分のせいかも、と自分を責めてはいけません。
これは、私の一番の欠点でした。
周りの人の機嫌が悪くなったり周りでよくないことが起きたりすると、すぐ自分のせいかもしれないと考えてしまうのです。
心当たりがあるときは自分の間違いを謝ったり行動を改めたりすることができます。
でも、心当たりがないときはひたすら苦しみが続くだけです。
なぜなら、自分の中にはない原因をひらすら探し続けるからです。
ですから、状況を見極めないまま一方的に自分を責めることはやめましょう。
上司の機嫌が悪いときの5つの対応
上司の機嫌が悪いときに自分がとる行動を想定しておくと苦しむことがありません。
ここでは私が実際に試した方法の中から特に効果的だった5つの方法をご紹介します。
距離をとる
機嫌が悪い上司のそばには近寄らないことです。
できれば視界に入らないようにすることですね。
その理由はこちら
- 八つ当たりの対象にならなくて済む
- 険しい顔を見て自分までイライラしてしまうのを避けられる
- 機嫌が直るまでの時間をかせげる
営業職のように外出できるなら用事を作ってでも外出しましょう。
総務のように外出ができないなら忙しくて普段できない仕事をここぞとばかりにしましょう。
たとえば帳簿の整理。保管室にこもって作業するのです。
そのうち上司の機嫌は直ります。
大切なことは、『一時的に避難できる場所』『このときにこそやる仕事』を用意しておくことですね。
目の前の仕事に集中する
自分のやるべき仕事に集中することです。
それは本来、上司の機嫌が悪くても悪くなくてもやるべき仕事だからです。
上司の機嫌が悪いからと言って自分の仕事が中断してしまうなんて、嫌じゃないですか?
私は嫌でした。
振り回されている自分も嫌でした。
自分の仕事が進まなくて終わるはずの仕事が終わらず残業をしてしまったことも嫌でした。
こんな思いなんてしたくないですよね。
ですから、目の前の仕事だけに集中してください。
それでも集中力が途切れてしまう人には、『今日やることリスト』を付箋に書いてデスクトップの画面や目につくところに貼っておくことをおすすめします。
視覚化するのは効果大なんですよ。
意識が何かに向かおうとしたときに、「ダメダメ、やるべきことはこっち」と、仕事に引き戻してくれるんです。
上司の不機嫌をもらわない
不機嫌が伝染することってよくあります。
自分に何か起こったわけでもないのに上司の不機嫌をもらってしまうのは損です。
誰か一人の機嫌が悪くて事務所内の雰囲気が悪いという経験をしたことはありませんか。
- 空気がピリピリしている
- さっきまで笑っていた社員の顔がこわばっている
こんなことです。
これは、上司の機嫌が悪い→周りの社員がそれを察する→場の雰囲気が悪くなる→自分の気持ちがザワザワと落ち着かない→それがまた誰かに伝染する
こういう悪循環が起きているということ。
ですから、上司の不機嫌をもらわないように平常心を保つ努力が大切です。
上司の機嫌が悪い理由を考えない
上司の機嫌が悪い理由を考えるのはやめにしましょう。
それって考えても仕方ないことですよね。
もしその理由がわかったとしたらあなたがすることってほぼ想像がつきます。
- 共感して機嫌をとる
- 自分のことのように抱え込んで自分まで機嫌が悪くなる
上司の機嫌が悪い理由がわかったところで、いいことはありません。
上司の心は上司のもの。
あなたが変わってあげることはできないということですね。
そう考えると、上司の機嫌が悪い理由を考えても仕方ないことは理解できるでしょう。
自他境界線を意識する
『自分の問題』と『自分以外の人の問題』この境界線をはっきり意識することです。
実はこのことに気づくまでに、私は時間がかかりました。
少し私のお話にお付き合いください。
昔の私の性格を自己分析するとこんな特徴がありました。
- 感受性が強い
- 協調性が強い
- 自己評価が低い
- 他者評価に左右されやすい
- Noと言えない
- 感受性が強いので上司が事務所に入ってきたと同時に『あれっ?いつもと違うぞ。怒っているかも』ということにいち早く気づきます。
- 『協調性がある』ことは社会生活をする上で求められる能力です。でもその反面、協調性が強すぎると誰かの問題に首を突っ込みすぎてしまうことになるんです。
- 『自己評価が低い』『他者評価に左右されやすい』『Noと言えない』ということは、自分の中で自分というものが無いに等しいということ。
その結果どうなってしまうかというと…
自分というものが無いのに協調性が強いと、他人に起こったことがまるで自分に起こったことのように捉えられてしまうのです。
長年かけてできあがった性格なのでそう簡単には変えることはできません。
でも、意識することはできます。
ポイント
私の問題→私が向き合う→私が解決できる
誰かの問題→その本人が向き合う→その本人が解決できる→私には解決できない
▼職場の人間関係の中で自己肯定感を高めて働く方法が知りたい方はこちらがおすすめ。
個人的には、第4章の「肩の力を抜いてのびのび働く技術」が役に立ちました。私のことが書いてある!と思って一気に読み切りました。
まとめ:上司の機嫌が悪いときの5つの対応「自分のせいと思ってしまう人へ」
今回は、上司の機嫌が悪いときの対応をご紹介しました。
最後にもう一度復習しておきましょう。
上司の機嫌が悪いときにやってはいけないこと
- ビクビクする
- 絶対服従する
- 機嫌をとる
- 自分のせかもと自分を責める
上司の機嫌が悪いときの具体的な対応
- 距離をとる
- 目の前の仕事に集中する
- 上司の不機嫌をもらわない
- 上司の機嫌が悪い理由を考えない
- 自他境界線を意識する
私がうん十年働いてきて試してよかった方法です。
のびのび働けるかどうかは自分次第!
私は今もがんばっています。
それでは今回はこの辺で、りかままでした。