仕事のこと

仕事を辞めたいHSPさんへ【仕事を辞めることは悪いことではない】

ログちゃん

  • 仕事を辞めたいけど辞められない
  • 仕事を辞めることに罪悪感がある
  • 自分が辞めたら職場の人や会社に迷惑をかけてしまう
  • 仕事を辞めたら自分の居場所がなくなりそうで怖い

こんな悩みを抱えて苦しい思いをしていませんか?

 

大丈夫です。仕事を辞めることは決して悪いことではありません。

なぜなら、日本では『職業選択の自由』『仕事を辞める権利』が認められているからです。

 

とはいえ、HSP気質さんはそれでも仕事を辞める決断ができませんよね。

私もHSP気質なのでよくわかります。

 

そこで、この記事の前半では『HSPさんはどうして仕事を辞められないか』について、後半では『仕事を辞めるステップ』をご紹介していきます。

 

りかまま

『仕事を辞める=自分の居場所がなくなる』ことは決してありません。

HSPさんが生きやすい場所は必ずあります。

 

仕事を辞めるのは悪いことではない

HSPさんに声を大にして伝えたい。

「仕事を辞めることは決して悪いことではありません」

それは、あなたに認められた正当な権利であり、選択肢のひとつです。

 

りかまま

と言われたとき、きっと頭では理解できるはずです。

でも、心では理解できないのがHSPさんですよね。

とはいえ、頭に正当な権利を叩き込むことから始めてほしいと思います。

 

突然ですが、こちらを見てください。

第22条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。

出典:法令リード(日本国憲法)

第627条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。

出典:法令リード(民法)

少し懐かしかったですか?

学校で勉強しましたよね(笑)

 

少し話がそれてしまいましたが、このように日本国憲法でも民法でもちゃんと会社に申し出をすれば理由は関係なく仕事を辞める権利が認められています。

 

ここは大事なポイントなのでしっかり頭に叩き込んでください。

ポイント

『いつでも』『理由は関係なく』仕事を辞める権利がある

 

ですから、仕事を辞めることは決して悪いことではないのです。

 

りかまま

私もHSP気質を持っており、転職を4回経験しています。アルバイトは数知れません。

でも、行政書士資格を有している私だから言えることがあります。

大事なことなのでもう一度言いますね。

『職業選択の自由』は、わが国では国民全員に認められているんです!

 

HSPさんが仕事を辞められないのは罪悪感が強いから

仕事を辞める権利については理解してもらえたと思います。

とはいえ、HSPさんの心にあるのは仕事を辞めることへの『罪悪感』ですよね。

そのHSPさんが感じている罪悪感を深掘りしてみました。

 

せっかく雇ってくれたのに

HSPさんが仕事を辞めてはいけないと思う理由の一つは『せっかく雇ってくれたのに』という気持ちではないでしょうか。

 

この気持ちの根底には、『自己肯定感の低さ』があります。

いくら仕事をしてもしても自分はダメだと思ってしまうのです。

それは会社に勤めて10年選手でさえ思ってしまうほど。

 

私は新卒で就職した会社を3年で辞めています。

辞めたいと思ったのは就職して2年が過ぎたころです。

逆算してみれば、辞めたいと思ってから辞めるまでに1年かかったことになります。

その理由は、『就職氷河期と言われた時代に、選んでもらい雇ってもらったのに』という思いからでした。

 

辞めたいという自分の気持ちより会社に申し訳ないという思いの方を優先させてしまったんですね。

 

経験上、HSPさんは『せっかく雇ってもらったのに』という思いが捨てきれずなかなか退職を決断することができません。

 

担当を任されているのに

先ほどもお話ししましたが、自己肯定感の低いHSPさんはそれを補うため頑張り屋さんです。

それゆえに仕事で担当を任されることもよくあります。

 

責任感も強い傾向があるので、担当を任されればキャパシティを超えて頑張ってしまうということも。

 

そこで、仕事を辞めたいと思ったHSPさんの頭をよぎるのは『今、私が辞めてしまったら無責任なのではないか』という思いです。

 

商品発注、商品陳列、ポップ作りもしないといけないのに…

イベント企画、会場確保、業者依頼もしないといけないのに…

 

任されているものが多ければ多いほど辞められないループに入ってしまいます。

 

同僚に負担がかかってしまうのでは

そして、最後に頭をよぎるのは『私が辞めてしまったら同僚に負担がかかってしまうのでは』という思いです。

 

この思いになってしまうのは、HSPさんは『気が付く名人』だからです。

 

自分の仕事だけでなくこんなことに気が付いているのでは

  • 〇〇さんは仕事を抱えていて今日は残業になりそうだな
  • 〇〇さんは書類整理が溜まっているな
  • 〇〇さんは取引先との打ち合わせが5件もあって大変そうだな
  • 新人の〇〇さんは困ってないかな
  • 〇〇さんはなんだか体調が悪そうだな

 

自分以外の人たちがどれだけ大変なのか、人が気づく以上のことに気づいているので、自分が穴をあけるわけにいかないのです。

 

そのため、自分が担当していた仕事を忙しい同僚に穴埋めしてもらわなければいけないと考えただけで、辞めることができないのです。

 

会社はちゃんと備えているもの

それでも安心してください!

会社は従業員が辞めることを想定して、ちゃんと備えています。

 

たとえば、あなたが知らないだけで会社はハローワークに求人募集を出しています。

欠員が出ていなくても募集している会社もあります。

 

さらに言えば、従業員が一人辞めたために会社が潰れてしまったという話を聞いたことがありますか?

そんなことはほとんどありませんよね。

 

もう少しわかりやすく言えば、テレビで見かけない日はないというお笑い芸人が突如引退を発表することがありますよね。

この人なくしてはお笑い界は衰退すると思われているほどの人です。

 

お笑い界、衰退していますかね?

 

要するに、会社はどんなに重役が辞めてもちゃんと回っていくのです。

そのための備えをちゃんとしてあるのが会社です。

 

自分の体と心を大切に

ここからは、あなたの体と心に向き合ってもらいたいと思います。

いつも他人ばかりを優先してしまうHSPさんにとっては大切なことなので深掘りしていきますね。

 

体のSOSから目を背けないで

まず、『会社に行こうと思ったら頭痛がする』『足が前に出ない』という症状が表れたら、それは体のSOSです。

 

それでもHSPさんは仕事に行こうとしてしまいます。

『頑張ろうと思えば頑張れるから』ですよね。

 

でも、この場合はストップです。

すべての活動を一旦ストップです。

 

これについては、自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術 (朝日新書)という本で体と心のメカニズムを詳しく解説してくれていますので、興味のある方は読んでみてください。

 

りかまま
大切なことなので繰り返しますが、体が悲鳴を上げている場合は『まず、休養すること』を考えてくださいね。

 

仕事を辞めたいという自分の気持ちを認めてあげてください

HSPさんは自分よりも他者を優先してしまいます。

  • 自分がやりたくないなと思っても頼まれれば断れません
  • キャパシティを超える仕事も断りきれません
  • 辛そうだなと感じ取ると自分のほうがしんどくても相手を休ませてあげます

心当たりがあるはずです。

 

『自分に厳しく、人に優しい』すばらしい考えですが、これは自分に体力と心の余裕があってこそです。

 

自分が壊れてしまっては人に優しくすることもできません。

 

心の健康を保つことは体の健康を保つことと同じだと思ってください。

 

そこで改めて、「仕事を辞めたいですか?続けたいですか?」

 

りかまま

『辞めたい』と思ったなら、その気持ちを素直に認めてあげてください。

すべては自分の思いを肯定してあげることから始まります。

 

退職を伝える勇気を振り絞ってください

ここまでのお話を整理してみましょう。

  • 仕事を辞める権利がある
  • 一人が辞めても会社は回る
  • 体のSOSに従う
  • 辞めたいという気持ちを認める

とはいえ、いざ退職を会社に伝えるとなるとその一歩が出ませんよね?

 

私もそうでした。

辞めたいと思ってから辞めるまでに1年が経過したくらいですから。

 

そこで私が実践した方法をお伝えします。

参考になれば幸いです。

 

step
1
『自分の現在の思い』『これからどうしたいか』を紙に書く

頭の中でぐるぐる考えてばかりでは形になりません。

頭の中から引っ張り出すことが必要です。

その方法が『紙に書く』です。

可視化することで気持ちを整理できます。

はじめはそれでも行動に移せる気がしませんが、だんだんと『できる』という思いに変わっていきます。

 

step
2
シミュレーションする

  1. 退職理由をどこまで話すか
  2. 退職日をいつにするか
  3. いつ伝えるか

 

具体的に計画するのがHSPさんの特徴でもありますよね。

納得するまで計画を練ってOKです。

 

ただ一つ注意点があります。

『嘘の退職理由を話すこと』はやめましょう。

苦し紛れについた嘘は自己嫌悪につながるからです。

だから、退職理由をどこまで話すかを決めておくことは大切です。

 

ここまで準備ができたら、最後に

step
3
退職を伝える勇気を振り絞る

 

りかまま

『自分の気持ちを優先できた』という成功体験は、HSPさんにとって大きな自信につながります。

そのときは、自分を褒めてあげていいと思います。

 

HSPさんが生きやすい場所は必ずある

『仕事を辞める=自分の居場所がなくなる』と不安になるHSPさんもいますよね。

いいえ、そんなことはありません。

HSPさんが生きやすい場所は必ずあります。

今回の職場は『ただ合わなかっただけ』だからです。

 

私は、『接客業』『事務職』『指導者』『起業』を経験しています。どれも畑違いの職業です。

転職のとき意識したことは、前職とは同種の仕事に就かないことです。

 

こうして自分の気質に合う職業を模索しました。

 

その結果、場所や時間を選ばない『ブログの執筆』と少人数を対象とした『そろばん指導』を兼業しています。

 

伝えたいこと

働く気持ちさえあれば何度転職しても大丈夫。

合わない仕事を続けるよりHSPさんの気質に合った仕事を模索しましょう。

 

HSPさんに向いている仕事をまとめてみましたので、以下の記事も参考にしてください。

HSS型HSPの人が向いている仕事4選【飽き性でも問題ない】
HSS型HSPの人が向いている仕事4選【飽き性でも問題ない】

続きを見る

 

まとめ:HSPさんに伝えたい【仕事を辞めることは悪いことではありません】

今回は、『仕事を辞めたいけど辞められない』と悩んでいるHSPさんに私の実体験からお話ししました。

最後にもう一度おさらいしておきましょう。

 

『仕事を辞めることは決して悪いことではありません、権利です』とお話ししました。

HSPさんが仕事を辞められない根底には『罪悪感』があるから。

でも、心配いりません。

会社は社員が辞めることに備えているからでしたね。

『仕事を辞めたい』という自分の気持ちを素直に認めてあげて行動することです。

働く気持ちさえあれば、何度転職しても大丈夫です。

 

りかまま

HSPさんの気質に合った仕事を模索しましょう。

自分の気持ちを優先することを意識すれば、おのずと自分の居場所は見つかります。

それでは今回はこの辺で、りかままでした。

 

 

 

 

  • この記事を書いた人

りかまま

人見知り歴うん十年。でも人が大好き。 転職4回→行政書士資格を取得して独立→結婚→愛娘1人。 夢は田舎でログハウス暮らし&バリ島旅行&ピースボートで世界一周 敏感すぎて人間関係に苦しむ→HSP気質(繊細さん)と知る&理解者に出会うことで楽になる。同じように苦しんでいる人にHSPさんがのびのび生活できる暮らしのヒントを発信します。どうぞお付き合いください。

-仕事のこと