一人っ子の長女が小学校に入学して2か月が過ぎました。
娘の小学校生活も、そして、私の気持ちも落ち着いてきて、ホッとしています。
小学校入学前は、一人っ子というのもあって不安なことばかりでした。
それもそのはず。
小学校では、毎日が勉強なのです。
勉強に馴染めるかどうか不安なのも当然ですよね。
『勉強の備えが必要なのかどうかわからない』
『どんな勉強から始めたらいいかわからない』
そんなママへ。
▼今回は、こんな内容でお話しします。
- 年長からはじめたい勉強の準備
- 小学校入学前にやっておいてよかった習い事
- 整えたい勉強環境
小学校入学前、一人っ子だからこそ不安
「一人目の子のときは、大変だった。ミルクを飲ませるのも、おむつ替えも、ぐずったときにどうしていいかも」
と、よく耳にします。
と同時に、こんなことも聞きますね。
「三人目のときは、何にもしなかった」
ポイント
一人目のとき大変だったと感じたのは、何をするにも手探りで不安があったからです。
三人目のとき何もしなかったと感じたのは、育児は経験済みなので心に余裕があったからです。
一人っ子を持つママが、小学校入学前に感じる不安も同じです。
初めてのことだからです。
これは誰もが通る道。
その不安を和らげるためには、誰かの経験を参考にすることが一番でしょう。
次で私の実体験をご紹介します。
小学一年生の時間割からわかること
入学式が終わりホッとしたのも束の間。
翌週から、さっそく勉強が始まります。
一週目こそ午前中で帰ってきたものの、二週目からは給食が始まりました。
▼これは我が子の一週間の時間割です。
月曜日 | 1 こくご 2 たいいく 3 どうとく 4 せいかつ 5 おんがく |
火曜日 | 1 さんすう 2 こくご 3 こくご 4 せいかつ 5 ずこう 6 ずこう |
水曜日 | 1 こくご 2 さんすう 3 こくご 4 たいいく 5 おんがく |
木曜日 | 1 こくご 2 さんすう 3 しょしゃ 4 せいかつ |
金曜日 | 1 こくご 2 たいいく 3 さんすう 4 こくご 5 がっかつ |
▼時間割からわかることはこちらの2つです
- 「こくご」と「さんすう」のコマ数が多いこと
- 「こくご」は一日に2コマある日が二日もあること
つまり、最も大事な学力は、「こくご」と「さんすう」ということです。
では実際に、娘が年長のときに私が取り組んだ勉強をご紹介します。
年長からはじめたい勉強の準備
鉛筆の持ち方は勉強の基本
突然ですが、お子様の鉛筆の持ち方は正しいですか。
私がそろばんの指導をしていて気になって仕方ないことは、断トツ、鉛筆の持ち方です。
鉛筆の持ち方が悪いことのデメリット
- 見た目が美しくない
- きれいな文字が書けない
- 体に負担がかかる
デメリットの一つ目は、見た目が美しくないこと。
たとえば、病院の受付で二度見するほどの美女に出会ったとします。
声も素敵、笑顔もチャーミング。
ところが、ふと手元を見ると、鉛筆の持ち方が悪かったらどうでしょう。
少し、がっかりしませんか。
姿勢や佇まいと同じように、鉛筆の持ち方でずいぶん印象が変わります。
デメリットの二つ目は、きれいな文字が書けないこと。
直線、曲線、とめ、はらいを正しく書くためには、鉛筆の向きや筆圧が関係してきます。
筆圧が強すぎたり弱すぎたりすると、文字の濃淡がまばらになります。
また、鉛筆の向きが悪いと、文字の形が崩れます。
きれいな文字は鉛筆の持ち方から始まるということですね。
デメリットの三つ目は、体に負担がかかること。
悪い鉛筆の持ち方は、肩コリ首コリの原因になります。
肩コリ首コリは、腰痛の原因になります。
腰痛がひどくなると、座っているのも辛くなります。
長時間座っていられないと、勉強がはかどりません。
つまり、悪い鉛筆の持ち方は、学力低下を招くということです。
はじめての「ひらがな」勉強
私が小学一年生のころを思い出してみると、入学前にひらがなをマスターしていたかな。
書けたかもしれないし、書けなかったかもしれない。
書けた、と断言できないほどの記憶です。
しかし、今の時代、小学校入学前に「ひらがな」は書けてあたりまえと思ってください。
我が子の教科書を見てみると、
「い」の書き方を習うと同時に、簡単な本読みも始めます。
ん?と思いましたよね。
そうです。
「い」をやっと書けるのに、本読みができるの?
と、私も思いました。
つまり、小学校入学時には、ある程度の「ひらがな」の読み書きはできること前提で、授業は始まるのです。
▼「ひらがな」勉強でマスターしておきたいことはこの3つです。
- 読めること
- 書けること
- 意味が理解できること
まず読む勉強です。
好きな食べ物や動物の「読み」から始めると、子供の抵抗はありません。
娘はりんごが好きだったので、りんごを食べながら、ひらがなで「りんご」と書いてやりました。
何度か繰り返すうちに、「お母さん、ここにりんごがあるよ」と、「くすり」の文字を指さして言いました。
「そうだね、りんごの「り」と、くすりの「り」は一緒だね」
お買い物のとき、テレビを観ているとき、車からお店の看板が見えたとき、そこには「ひらがな」が溢れています。
お母さんが読んであげるのではなく、子供に「読めた」という体験をさせてあげてください。
次に書く勉強です。これは書道の家庭で育った主人の担当でした。
「文字は頭で書く」と公言する主人が初めに教えたのは、直線と丸の書き方です。
まっすぐな線、まん丸の丸が書けることは、部分ではなく全体が見られているということ。
全体を見る力がつくまであせらずじっくりと繰り返します。
ひらがなの練習は5、6歳児対象のひらがな練習帳を使いました。
拡大コピーして、何度もなぞる。
ひらがなの形を頭で考え、体で覚えるのです。
最後に意味を理解する勉強です。私は娘と一緒に絵本を読みました。
少し読んでは、「なんて書いてあるの」と娘に投げかけてみます。
はじめのうちは文字を目で追うことが精いっぱいで、答えは返ってきませんでした。
そんなある日、「うさぎさんかわいそう」と娘が口にします。
言葉の意味を理解して、感情が動いた瞬間です。
かずってなに
日常生活の中で、数字に触れる機会はありますよね。
たとえば、スーパーで「ねぎを一本持ってきて」と娘に頼んだり、 「りんご何個買おうか」と問いかけたり。
1こより3こが多い。
10こより9こが少ない。
これを理解しているかどうか確認してみることから始めるといいでしょう。
次は、1から10までの書き方です。
数字を書いて読めるようになったら、仕上げはトランプです。
私は主に、この2つのゲームで娘の数字の力を鍛え上げました。
- 神経衰弱
- ババ抜き
小学校に入学するころには、親は完敗です。
小学校入学前にやっておいてよかった習い事
ここでは小学校入学前に娘に習わせてよかった習い事2つをご紹介します。
私自身も同じ習い事をさせてもらいました。
大人になった今でも役立つ習い事だと思い、娘に習わせています。
年中からはじめたピアノ
ピアノを習わせてよかったことは3つ。
- 座る習慣がついた
- 集中力が増した
- 継続する力がついた
「むすめ」ですが、おもちゃ箱は仮面ライダーや戦隊もの、ミニカー、剣でいっぱいです。
おもちゃから想像はつきますが、娘は走り回ることや動き回ることが大好きです。
食事のときでさえじっと座って食べることができませんでした。
そんな彼女が、
音の魅力でしょうか。
音を自分で奏でることができるおもしろさでしょうか。
ピアノの前には座ります。
新しい曲をはじめるときの譜読み(音符を読むこと)には時間がかかります。
譜読みができても、間違えずに弾くにはさらに時間がかかります。
間違えずに弾けても、楽譜に書いてある強弱やテンポ通り弾くにはさらなる練習が必要です。
要するに、弾いていて気持ちいいと体や心が感じるまでには継続力や集中力が必要なのです。
ピアノを通して、『座る習慣』『継続力』『集中力』が身に付きました。
私も習わせてもらってよかったそろばん
計算するとき、多くの人が頭の中ではそろばんの珠が動いていないことを知ったときには衝撃でした。
と同時に、どうやって計算しているのかという疑問も浮かびました。
どうやら、紙に書いて計算する筆算を使っているらしい。
しかし、「筆算」に比べ「珠算式暗算」の計算の速さを知っている私は、迷うことなく娘にそろばんを教えています。
そろばんのチカラ
- 「さんすう」や「数学」の問題を解くとき、とにかく計算が速くできる
- 買い物では、レジを通す前に支払金額がわかる
- 数字を見ると無意識に計算してしまう
子供のころだけでなく、大人になってからも役立つ技術です。
また「珠算式暗算」は、計算しようと思ってしているわけではないこともおすすめの理由です。
つまり、車の運転をするように、逆上がりをするように計算しているということ。
こんな魅力的な習い事は、私の知る限りありません。
整えたい勉強環境
リビング学習が主流ですよね。
私も迷うことなくリビング学習を選択しました。
▼リビング学習には、こんなメリットがあります。
- 親の目が行き届く
- 親子のコミュニケーションが取れる
- 兄弟の人数分部屋がいらない
加えて、私が整えた環境はこれです。
- 玄関の近くに机を置いている(我が家はログハウスなので、玄関とリビングに境がありません)
- 横並びで二人座れる机を準備した
玄関近くに机を置いたのは、「ただいま」と帰ってきてから宿題までの間に誘惑が少ないに越したことはないからです。
横並びで二人座れる机を用意したのは、私は『仕事』、娘は『勉強』を一緒にするためです。
「あなたとおいしいものを食べたり、お出かけをしたりするためにお母さんは仕事をするのよ」
そして、
「あなたの仕事は、勉強よ」と日頃から話しています。
自分だけでなく、お母さんも隣で頑張ってお仕事をしていると思ってくれているのでしょうか。
今のところですが、宿題を嫌がったことはありません。
宿題が大好きだった人より、嫌だった人の方が多いのではないでしょうか。
それでも宿題はやらなくてはいけないものと自覚するのは、小学一年生にとって、もっともっと先のこと。
だからこそ、勉強しやすい環境を作ってあげましょう。
リビングの環境だけでなく、ランドセルや文房具を揃えることも、勉強環境の一部です。
正解は、子供の性格に合った環境を作ってあげること。
ここはママの出番ですね。
まとめ:現役ママが教えます「小学校入学前にやっておきたい準備」勉強編
子供が小学校へ入学する前に備えておいてあげられることがあります。
それはこの2つです。
- 簡単な勉強を始めること
- 勉強環境を整えてあげること
小学校入学前の勉強
- 「ひらがな」の読み、書きができて、書いてあることの意味がわかること
- 「かず」を数えられて、大きい小さいがわかること
小学校入学前に準備する環境
- 勉強する場所を決める
- ランドセルや文房具、勉強机を子どもと一緒に選んで準備する
お気に入りの物に囲まれると、勉強のテンションも上がりますよね。
それは大人も子供も同じこと。
勉強机をどこに置くかも大事なことです。
子供部屋だと、勉強しているのかゲームに勤しんでいるのか、親にはわかりませんよね。
その点、リビング学習は親の目が行き届くため子供の勉強を見守ることができるのでおすすめです。
小学校入学前準備は短期間で行うものではなく、1年くらいかけてゆっくり余裕をもってはじめてください。
大事なことは、お子様と一緒に考えながら決めていくことです。
それでは今回はこの辺で、りかままでした。
▼小学校入学前にやっておきたい準備編、こちらも参考にしてください。
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